6月12日に代官山のアマランスラウンジに於いて、フランスのトランス女性のドキュメンタリー映画「バンビ:ある女の誕生」の上映会&カルーセル麻紀トークショーを開催しました。
本作は2016年まで営業していた有名キャバレーカルーゼル・デ・パリのスターキャスト「Bambi」の生涯を描いた作品で、1950年代以後のフランスにおけるトランスジェンダーのショーの実態などにも迫る貴重な作品で、主人公のBambi達がどのような形でトランス(性別移項)していったのかという部分も描かれている、とても貴重な作品です。
そして、私たちは近い時代に日本のショーパブでデビューをして、タレント、女優としても有名になるカルーセル麻紀さんにトークをお願いしました。カルーセルさんから語られた当時のトランスジェンダーの話はどれも興味深い内容で、思った以上にトランジションに自由であった反面、多方向に差別的な状況がある時代で、性別の問題でアメリカなどへの入国が困難であったことなど、思いも寄らない出来事があったことを教えて頂きました。
トランスジェンダージャパンでは、トランスジェンダーが安心・安全で社会的になんら差別をされない社会を目指し活動をしています。そして、過去のトランスジェンダーの人達が体験してきたことを知るという事は、未来へつながる大切な道しるべであると考え、これからも色々な形で時代を生きていた先人達の話を聞くことができるイベントの開催などを行っていこうと思っています。
この度は、ご無理を聞いて素晴らしいトークを披露してくれたカルーセル麻紀様、、場所を提供してくれたアマランスラウンジ様、Bambiの上映に協力していただいたアンスティチュ・フランセ日本の皆様、そして、本イベントに参加していただいた皆様に感謝申し上げます。
今後もTGJPが開催するイベント、そして東京トランスマーチにご期待ください!