立憲民主党の「皆さんとつくる参院選政策公募 ご報告」のページにありました問題であると考える項目について質問をなげかけたところ、ご回答を頂きましたので全文公開いたします。真摯な対応まことにありがとうございました。今後とも人権課題に積極的に取り組んで頂くことを期待いたします。
以下、立憲民主党さまからの回答
立憲民主党SOGIに関するPT座長 大河原まさこ
貴団体より頂戴しました5月3日付「立憲民主党への質問」に関しまして、以下、ご回答申し上げます。
立憲民主党は、5月3日、党ウェブサイト内「皆さんとつくる参院選政策公募 ご報告」の項目のうち『女装男性から女性スペースを守る』という記述について、性自認や性的指向における人権擁護の観点から差別的であり、誤った表現であると判断し、削除を致しました。近年、SNS等においてトランスジェンダー当事者の方々の尊厳を傷つける発言が散見され、このような状況は極めて遺憾であるとの認識のもと、当該記述も同様に不適切表現であると、党として判断を致しました。
立憲民主党では、性自認による差別などSOGIによる差別を解消するため、議員立法を提出し、誤ったトランスジェンダー差別が強まっている状況を踏まえ、当事者の皆さんからもヒアリングを複数回にわたり、行うなどの取組を進めてきました。
ところが今回、「政策公募の結果を報告するため、応募のあった政策を基本的にそのまま掲載する」という作業工程の中で、不適切な記述を党ウェブサイトへそのまま掲載してしまいました。この行為により、当事者の方々の尊厳を傷つけ、また、いわれのない、誤った差別をなくしたいと願い日々活動をされてきた皆さんを失望させてしまったことについて、心より深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした。
立憲民主党は、改めて、性自認・性的指向による差別を解消するための取り組みを進めるとともに、党の活動において差別や偏見が見過ごされないよう検証を行います。トイレや浴場など男女別施設の利用については、社会環境の調整として、施設ごとに、施設の機能等をふまえて調整が図られなければなりません。誰もが尊重され、自分らしく生きることのできる、多様性ある社会の実現を目指し、活動してまいります。