TRP2日目にJPNの紹介としてTGJPの畑野とまと共同代表がスピーチを行いました。
記録が無いのでじゃっかの差異はあると思いますが、当日に話した内容を書き起こしておきます。
49年前ニューヨークのパレードのステージで、トランスジェンダーの活動家であるシルビア・リベラはブーイングの声が溢れる中「こんな最低な場所に来たくなかったけど、言わなきゃいけないことがあるからしかたなく来たわよ。」そんな第一声で彼女は強い思いを訴えました。
そして、1978年パレード側はついにドラァグクイーンとトランスジェンダーの参加禁止を発表する訳です。それでも、2019年のstonewall50周年の記念パレードでは、シルビア・リベラとマーシャPジョンソンの二人がゲイリブの最重要なレジェンドとして、この年のグランドマーシャル(そのパレードを象徴する人物やグループ)に選ばれています。
ハッピープライドの声があちこちから聞こえますが、私たちは全くハッピーではありません。トイレに行くことさえ躊躇させられ、就労も難しく、学校ではイジメに遭い、世界中で毎年400名近くのトランスジェンダーが殺されている。これがハッピーと言える状況なのでしょうか?
プライドパレードの開催でハッピープライドと叫ばれる中、何故この場にTがいるの?トランスジェンダーだけ違うよね、そんな声が良く上がります。それでも、最初に話したように、プライドシーンの中心に常にトランスジェンダーは居たのです。
11月20日望まぬ死を迎えたトランスジェンダーを忘れないための「トランスジェンダー追悼の日」に、私たちはトランスジェンダーの人権を訴える東京トランスマーチを新宿で開催します。
もし、私たちの人権を一緒に訴えてくれる人がいたら、是非11月20日に一緒に新宿の町を歩いてみませんか?よろしく御願いします。